ヨガの根本経典では、八支則の第八段階のサマディ(三昧)の境地を、ヨガをする人の目標と示しています。
その為、通常のヨガのクラスでも、サマディという言葉が気軽に使われていますが、その具体的内容について明確に知る必要があります。
良く理解できないことを、ヨガの目標にしてしまうと、ヨガの練習そのものが曖昧なものとなってしまいます。
サマディの種類
一口にサマディといっても、実は一つではないことを、先ずは明確にするべきです。
その内容については、ヨーガ・スートラの第一章 サマディ・パーダに記載されています。
具体的には、サマディには下記の種類があります。
1) ダルマメーガ・サマディ
2) ニルビージャ・サマディ
3) サビージャ・サマディ
4) アサンプラジュニャータ・サマディ
5) サンプラジュニャータ・サマディ
6) ニルヴィチャーラ・サマディ
7) サヴィチャーラ・サマディ
8) ニルヴィタルカ・サマディ
9) サヴィタルカ・サマディ
なぜ、このように9種類のサマディがあるかと言うと、サマディの最終段階のダルマメーガ・サマディに到達する為には、最初のサヴィタルカ・サマディから段階を経て意識を覚醒させていく必要があるのです。
サマディーと言うと、何か非常に遠いところにあるように感じますが、サヴィタルカ・サマディーであれば、やり方を理解すれば、比較的簡単に到達できる境地なのです。
そして、自分はどの段階のサマデーまで、到達できているのかを把握する必要があります。
サマディの本質
サマディとは、自分の意識を自分の本質に繋げることです。
その為に先ず必要なのが、「観るもの」と「観られるもの」を区別することです。
「観るもの」とは、自分の本質であり、「観られるもの」は、本当の自分ではないのもです。
故に、「観るもの」と「観られるもの」を明確に区別することが、自分の本質に至る具体的方法となるのです。
しかし、ヨーガ・スートラでは、通常の人間の意識では、この区別ができない状態だと説いています。
その為、先ずは自分の肉体から始まって、「観るもの」と「観られるもの」を明確に区別して、各段階のサマディの階段を上に昇ることが大切です。
そして、この9種類のサマディを明確に理解できれば、自分が昇るべき階段を把握することになります。
しかし、9種類のサマディが明確でなければ、自分が昇るべき階段を見ることができず、結果階段を昇ることが困難になります。
故に、9種類のサマディを明確に理解することが大切になります。
この理解があってこそ、第二章以降に書かれているアシュタンガヨガ(八支則)という、サマディの階段を昇る為の実践手段が、真の意味で生きていくのです。
・アシュタンガヨガとは
1) ヤマ:禁戒
2) ニヤマ:勧戒
3) アーサナ:座法
4) プラーナーヤーマ:調息
5) プラティヤーハーラ:制感
6) ダーラナー:凝念
7) ディヤーナ:観想(静慮)
8) サマディ:三昧
このアシュタンガヨガの実践を通じて、最終的に自分の意識が100%自分の本質と同一化した時、ダルマメーガ・サマディに到達することができ、この意識の状態をカイヴァリャ(独存)といいます。
ワークショップ開催
IYC表参道スタジオで、サマディについて詳しく解説するワークショップを開催します。
開催日程: 2018年9月29日(土) 14:00 ~ 17:00
開催会場: IYC表参道スタジオ 2F / 東京都
サマディとは何か ヨガの目的とは
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