ヨガと仏教


ヨガも仏教も、インドから生まれたものです。
  
仏教は、古来から日本の風土に馴染んで、ヨガも現代の日本では人気です。
  
しかし、ヨガと仏教はの発祥は同じだか、何が似ていて、
何が違うのか明確に理解している人は少ないです。
  
 
その両者が、どのように関係しているのか、それを明確にすると、
何となく知っているヨガと仏教が明快に理解できます。
   
  

     
仏教用語の「三昧」は、サンスクリット語のサマディから、
   
漢字に翻訳されたもので、その点で両者の関係は近いと思われます。
   
  
しかしながら、ヨガと仏教では、最終的に目指すものが、全く違うのです。
  
  
それは、「アートマン(魂)」の存在を認めるのがヨガで、
  
「魂」の存在を否定するのが仏教であると言うことです。
  
  
ヨガは、自分自身の本質がアートマン(魂)であることを
  
理解することが目標です。
  

     
一方宗教の仏教は、この世界は全て縁起によって成り立つ「空」であり、
  
その縁起を解消させ「空」の世界を理解することが目標です。
  
  
その意味で、全く方向性が違うので、
  
ヨガと仏教を決して、混同して理解することはできません。
   

     
しかし仏教の開祖といわれる釈迦は、紀元前6世紀頃の人物と言われ、
  
釈迦が悟りを得た背景には、ヨガの思想が大きく影響しています。
  

     
何故かと言うと、釈迦が登場した紀元前5世紀の前、
   
紀元前6世紀ごろウパニシャッド哲学によって、ヨガの思想が成立したのです。
  
  
ヨガの思想が確立する前は、バラモン(僧侶)が特権階級として、
  
神に対して祭式儀礼の一切を取り仕切って、社会を支配していました。
  
  
ウパニシャッド哲学は、そうしたバラモンによる祭式儀礼を否定して、
  
自己の内側にあるアートマンこそが、絶対的存在あると定義しました。
  
  
それによって、バラモン(僧侶)に対抗するシュラマナ(沙門)と言われる
   
自由思想家が生まれ、その一人が釈迦であり、
  
もちろん出身は僧侶でもなく、ある地方都市の王様の息子でした。
  

     
釈迦は、王位を継承することなく出家して、
   
悟りを求めて当時行われていた様々のヨガの修行をして、
  
最終的に瞑想によって悟りを得ました。
  

     
釈迦の教えは非常にシンプルで、
  
民衆を苦から救済することが目的で、
  
お経を唱えたり仏像を拝むことはなく、
  
今日の仏教とは異なります。
  

     
仏教の基礎となったのは、紀元後2世紀以降の二人の存在が大きいです。
  
一人は、空の思想を打ち立て、もう一人は唯識の思想を作り上げました。
  
   
有名な般若心経は、仏陀の教えではなく、空の思想です。
   
  
今回二時間で、ヨガと仏教の成り立ちと思想の概要について理解できる講座を作りました。
  
詳細は、以下の通りです。
  

      
「ヨガと仏教を理解する」
 
  
【開催日時】
  
12月 21日 火曜日 19時~21時 2時間
  
ZOOMによるオンライン講座
   
講座終了後、会員サイトにてアーカイブ動画による視聴が可能になります。
  
  
【講義のテーマ】
  
・ヨガの思想はどのように生まれたか
  
・バラモンと反バラモンの対立から生まれたヨガ
  
・釈迦の修行とはどのようなものか
  
・ヨーガスートラと仏教の関係

・釈迦の教えから宗教としての仏教の変遷
  
  
【参加費】
  
5,500円
  
  
お申込みは、以下のURLをクリックしてください。
 ↓ ↓ ↓ ↓
https://m.sudarshanayoga.com/ent/e/m6TcT4maiXhR8VKW/

 

 
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この記事の著者

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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