○「practice」とは
99% practice 1% theory、これはアシュタンガ・ヴィンヤサヨガの創始者Shri.K パタビ・ジョイス師の有名な言葉ですが、これはヨガ全般に言われていることです。
つまりヨガは何事も実践を通して、自分自身への理解を深めることなので、1% theoryのヨガ哲学を知った上で、日常生活全てにおいて、それを実践しなければならないのです。
そしてアーサナは、日常生活でその1% theoryを実行できるように、丈夫な身体と心を養うものなのです。
どんなに立派な教えでも、やはり現実社会に向き合う心と身体の強さが無ければ、何事も前に進むことはできません。
私もヨガを始める前は、毎日 会社での仕事をこなすだけで、精一杯でした。
しかし、今ではアーサナの練習を積み重ねることで、会社でシステムエンジニアの仕事をしながら、同時にヨガを教えており、その上ヨガの勉強をしております。
つまりアーサナの練習をすることで、日常生活で正しくヨガを実践できるようになるのです。
それ故、「99% practice」について、ただヨガのアーサナだけすれば良いと間違って、ヨガの場面で解釈されていることがしばしばあります。
ヨガスートラでアシュタンガヨガとは、八支則です。
ですからその一つである「アーサナ」は 「ストゥーラ・シャリーラ(粗雑な身体)」を整えるものであり、それ以外の実践として、特に「ヤマ」「ニヤマ」「プラティヤハーラ」も非常に大切であると言うことです。
よくヨガの場面で見受けられように「アーサナ」に依存するあまり、仕事を辞め、家庭をないがしろにしていては、日常生活で大切なヨガの「practice」の場を、自ら放棄してしまっているようなものです。
○カルマヨガの実践
カルマヨガでは、「カルマ」が行為を意味しており、行為を通して、自分の業や自分の偏った物の見方や考え方を修正して、本来の自分に戻ることを目的としています。
人間がこの世に生まれてきたということは、「カルマ」を背負っており、それ故人間は様々な行為をせざるを得ないのです。そして、そうした日常生活の行為を通して、初めてカルマが解消されるのです。
日常生活で、様々な人と出会い、様々な環境で仕事をすること、それが本当の自分への気付きに大切であり、ただ好きなことをして、好きな人に囲まれている生活など幻想に過ぎません。
人はいろいろな体験を通して、初めて磨かれるものなので、普段の日常生活の取り組み方が最も大切であり、「アーサナ」はそれが可能になるよう身体と心を整えるものなのです。
ですから、「アーサナ」に依存して、「アーサナ」に逃避しても、何も「カルマ」を解消することはありません。
そして、「1% theory」を日常生活全てで「practice」することで、初めて単なる「知識」から「理解」に変化するものなのです。
ヨガ哲学では、人間が来世に持ち越せるものとして、両手に「カルマ」と「理解」のみと定義しています。
この人生において、正しくヨガを実践して、少しでも「カルマ」解消して、「理解」を深めたいものですね。
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