全てが繋がって見えてくる


俯瞰してもの見ることの大切さ

私の総合コースを受講された生徒さんから良く聞く声は、ヨガのいろいろなことが繋がって、理解できたと喜びの声を頂きます。

一口にヨガと言っても、アーサナや呼吸法の技法、解剖学、ヨガ哲学、瞑想方法など、様々な事柄の学びがあります。

しかし、多くの場合ヨガの生徒さんは、それらを個別の知識として暗記して、本当の意味で利用できないでいます。

 

○学んだ知識が生かせない

先日、ヨガクラスの講義で、身体のコアの筋肉と遅筋・速筋の役割について解説しました。

参加した生徒さんも、現役ヨガインストラクターやこれからヨガインストラクターを目指す人なので、ほとんど基本的知識を身につけていました。

しかし、それらの筋肉がどのような仕組みで身体に働いて、最終的にどのように精神的な影響を及ぼすかを、一連の流れの中で解説しました。

すると、そのクラスの全員が、本やテキストで学び、コアの筋肉や遅筋・速筋の存在は知っていたが、単なる知識として知っていただけで、本質的に身体と心にどのような影響を与えるが、全く理解していませんでした。

私の講義を受けて、初めて本質的なことを理解して、とっても興味が湧いたと言われていました。

そうした生徒さんは、せっかく今までそれらを勉強していたのに、実際にそうした知識を、本当の意味で活用できていなかったのです。

ヨガ業界には、整体などの専門家が解剖学や筋膜など、それぞれ専門性を活かして、クラス展開をするべく参入しています。

その為、それぞれ狭い分野で、いろいろな知識をクラスで教えていますが、そうした専門家はヨガ全体を理解はしていません。

私の家は、医師家系で親戚の多くも医者ですが、それぞれ外科や内科など専門性分野を持ったとしても、現代の医者が人間の身体全体を総合的に理解していないことを知っています。

それと同じように、いくら個別の知識を学んでも、そもそもヨガについて理解を深めることはできません。

ヨガでは、この世界は、ブラフマンという一つから、全てが生まれていると定義しているので、このように細分化されたものだけを追求すればするほど、その本質を見失ってしまいます。

 

○「そもそも」という言葉が全てを理解させる

我々は、言葉の概念で、この世界を認識しています。

そして、その概念は、すべて階層化しているという事実があります。

 
たとえば、犬について、考えてみましょう。

犬の上位概念は、「生き物」です。そして、多種多様の「生き物」の中で、「哺乳類」であり、また多種多様の「哺乳類」の中て「犬」であり、さらに多種多様の「犬」の中で、「柴犬」であったりします。

しかし、「柴犬」だけしか見ないで、「柴犬」のことが、本当に理解できるでしょうか。

つまり、何事もその上位概念を理解しないと、本当のことは何も解らないのです。

 
学校教育に慣れさられてしまった現代人は、知識のお勉強、つまり暗記することだけで、思考停止状態になっています。

この思考停止状態を解除するのは、非常に簡単で、何事に関しても、見たり聞いたりすることに関して、ただ鵜呑みにすることを辞め、必ず頭の中で、「そもそも、それってどういうことなの?」という問いを発し続けることなのです。

そして、最終的に、自分が納得するまで、その事柄を深掘りしていくことが大切なのです。

そうすると、個別の知識が、だんだんと上位概念に繋がって、全体が見えてくるのです。

 
ヨガ哲学は、「自分とは何か?」「生きるとは何か?」「健康とは何か?」と言った非常に抽象度の高い問題を扱いますが、そうして抽象度の高い上位概念に関して、思考する習慣をつけることによって、様々な事柄を上の方から俯瞰して観ることができます。

上位概念から物事を観るようになると、今まで日常生活の目先の事柄に精一杯で、それに振り回されている自分に気づくことができ、些細なことに振り回されなくなります。

また、ものごとを上から観ることによって、初めて様々なことがらの関係性が理解でき、全てが繋がって理解でき、その本質が理解できるようになるのです。

そして、ものごとを上位概念から観るには、「そもそも、それってどういうことなの?」という問いが、絶対に必要となってくるのです。

そうした意味において、ヨガ哲学を学ぶと、様々なことの本質が観えるようになり、学ぶことが非常に楽しくなり、更には日常生活で些細なことに振り回されない、ブレない自分を作ることができるのです。


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この記事の著者

ユキオ

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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