目次
第二条 「ポーズをしぼれ」
○毎日同じポーズを練習せよ
ヨガには沢山のポーズがありますが、あれもこれもと毎日違うポーズを練習しても、その良さが判りません。
アシュタンガヨガの創始者であるパタビジョイス師は、「ひとつのポーズが自分のものになるには、1000回は練習する必要がある」と言われました。
毎日練習しても、3年以上かかることになります。
つまり、ただアーサナができるのと、自分のものにするのでは違うということです。
そして、アーサナ練習の醍醐味は、出来る出来ないではなく、それを通して自分の身体と心を深く味わうことに尽きます。
何事も続けるには、面白みを見出さなければなりません。
その点ヨガは、自分の身体と心を探求すると言う無限の楽しさがあります。
その楽しさは、他のどんなものよりも興味付きないものであります。
しかし、ヨガを途中で辞めてしまう多くの人が、その楽しさを見出す前に、ポーズの出来る出来ないにこだわり過ぎで、その本質を見失ってしまいます。
○ひとつを極めて全てに通じる
武道も身体を鍛えながら、精神性を追求していくものです。
カウンフー映画で有名な映画俳優のブルース・リーは、実際に空手武術家として最強であっただけでなく、非常な読書家で東洋哲学に精通していました。
その彼がこんな言葉を遺しています。「私は1万種類のキックを1回ずつ練習した人を恐れない。だが、1つのキックを1万回練習した人を恐れる。」
一つのことに本当に深く通じると、全てのことにつながることができますが、しかし広く浅くやってしまうと結局のところ、何も残らないことになります。
ヨガも沢山のアーサナがありますが、先ずはポーズを絞って、それを毎日繰り返し深く練習することで、ヨガの本質に触れることができます。
つまりポーズを絞って練習する方が、圧倒的に得るものが多く、楽しいと言うことです。
○私を救ったアーサナ
私は、8年前に脊髄腫瘍で下半身が麻痺してしまい。ヨガの練習がとても、できる状態ではありませんでした。
そんな状態からヨガを再会させた時、先ずは太陽礼拝から始めました。最初は前に前屈するだけでも、足がブルブル震えたのを良く覚えいます。
しかし、そのことを気にせず練習をして、約半年間IYCのヨガスダジオに通い、早朝マイソールクラスで太陽礼拝だけ練習し続けました。
かつて共に練習したヨガ仲間が、ポーズが上達してセカンドシリーズへ進む中、私は真逆に太陽礼拝のアーサナを坦々と続けました。
その時私は自由に動かない身体に対して、全く焦ることありませんでした。むしろ、自分の身体が少しずつ回復してくのが楽しくて仕方ありませんでした。
太陽礼拝のアーサナには、あらゆる要素が組み込まれているので、それだけを練習することで、結果的には様々なアーサナができるようになります。
後遺症で少し足の痺れは残ったままですが、今では病気をする前と同じように練習することを楽しんでいます。
ここまで来たのも、太陽礼拝のアーサナにポーズをしぼったお陰です。
Youtubeサイトにてクラス映像「ヨガを続ける7つのコツ」をご覧いただけます。
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