真に価値あるものとは


コロナウイルスの問題で

世の中は「不安」と「恐怖」が支配をして

混乱を増している状況です。

 
ヨガのクラスでは

よくサンスクリット語の

シャンティ(平安)という

マントラを三回唱えます。

 
今の時代に必要なのは

正しくシャンティ(平安)なのですが

なぜ三回唱えるのでしょうか。

 
それは人類のドゥカ(苦しみ)には

3つの要素があり

それぞれに対して平安を願っているのです。

 
その3要素とは、以下の3点です。

 
1) アーディタイビカ 自然
 ・地震や台風などの自然災害などの苦しみ

2) アーディボディカ 生き物
 ・様々な生き物からの苦しみ

3) アーディアディミカ 自分自身
 ・「私」という意識が作り出す苦しみ

 
アーディタイビカは、自然災害によってもたらされるもので

東日本大震災など正しくこの要素です。

 
またアーディボディカとして、生き物からの苦しみ

正しく今コロナウイルスによって苦しみが引き起こされています。

 
そして人類は、自然災害や生き物からの苦しみから

逃れようとしても、自分ではどうすることもできません。

 
しかし、アーディアディミカである自分自身が作り出す苦しみは

自分自身によって打ち消すことができるのです。

 
今社会を支配している不安や恐怖は

それぞれ自分自身の意識が作り出しています。

 
ここで問題なのは、コロナウイルスに対して

不安や恐怖を感じるのは当然の心の働きですが

その不安や恐怖に支配され、束縛されてしまうことです。

 
なぜそのようなことが起きるかというと

自分という意識が、自分で不安や恐怖を握りしめて

自己同一化しているからです。

 
ではどうして私達は

自ら不安や恐怖を握りしめて

それを手放せなくなっているのでしょうか。

 
ヨガでは、「アートマン」が真実の自分であり

「アートマン」は完全な存在であり

全世界とつながった存在であるとしています。

 
しかし、我々は自分の本質が

「アートマン」であることを見失い

不安や恐怖を作り出す自分という意識が

自分自身であると理解しているからです。

 
ヨガの目的は、そうした自分自身の束縛から解放して

アートマンこそが唯一無二の自己の本質であること理解することです。

 
ですから、今一番必要なのは、自分自身に向き会うことです。

 
聖典「バガバァットギーター」では

自己に対する接し方を以下のように記述しています。

 
*****************************************

自ら自己を高めるべきである。

自己を沈めてはならぬ。

 
実に自己こそ自己の友である。

自己こそ自己の敵である。

 
自ら自己を克服した人にとって

自己は自己の友である。

 
しかし自己を制していない人にとって
     
自己はまさに敵のように敵対する。

 
「バガバァットギーター」の第6章5節・6節 
上村勝彦訳 岩波文庫

******************************************** 

自己を、欲望や不安や恐怖によって沈めてはいけません。 

 
今こそ自己の本質は、崇高な存在であることを意識して

自己を高めなければなりません。

 
太古から受け継がれてきたヨガの知恵は、人類の宝です。

 
真に価値あるものは、それを手にすることで

時間と共に輝きを増していくものです。

 
偽りの価値のものは、それを手にした瞬間が最高で

時間と共に輝きを失い苦しみの元になります。

 
では、この世で最も価値あるものは何かというと

自己の完全性に気づくことです。

 
そしてヨガ哲学は、自己の完全性に目覚めるための道具です。

 
今こそ、その道具の使い方を学び

それを使いこなして人生を歩むことが必要な時代です。

 

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この記事の著者

ユキオ

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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