オリンピックの日本選手団の活躍の興奮が止まぬ中、現地ではパラリンピックが開催され、連日テレビでも放映されています。
先日テレビのスイッチを点けると、偶然にも脊髄に障害をもった人が、椅子スキーで見事なスラロームを描いていました。
その様子を見て、私は通常のオリンピックのスキー競技では感じることの無い、一体感と共感をその選手に感じました。
なぜならば、自分自身も10年以上前に、脊髄腫瘍で車椅子状態だったので、健常者では理解できない辛さや大変さをよく知っているからです。
自分の場合は、腫瘍によって脊髄神経が圧迫され、下半身に強い痺れがあり、思うように足が動かせない状態でした。
脳からの命令があまり伝わらず、ちょうど足の中に10キロ近くの重りが埋め込まれているような感覚です。
物凄く意識を集中して、やっと片足が前に動かせる感じでした。
その後幸い手術が成功して、現在では多少の痺れは残るものの、ほぼ回復できました。
しかしその体験をした後は、杖をついて歩いている方、車椅子の方、そして障害を抱え必死でリハビリをしている方の気持ちが、手に取るように理解できました。
つまり、何事も経験すればするほど共感能力が向上し、最終的にはヨガの目標である宇宙との調和へと向かうのです。
● 体験することの大切さ
世の中の多くのことで、実際に体験しないで理解できないことが非常に多くあります。
逆に言うと、この世のことを理解するには、何事も経験するとこがとても大切になると言うことです。
私はヨガ哲学の大切さを常に、ヨガクラスの中で説いておりますが、それは今までの人生で経験したことを通して、その重要性を理解しているからです。
ヨガは人生をより良く生きる、実践的なツールです。
そして、そのツールは、実際に実生活で活用することによって、初めて活かされるものなのです。
私のヨガ哲学の講義がとてもわかりやすいとお褒めの言葉を頂きますが、それはヨガ哲学をただ本の中での知識としてでなく、日常生活で体験した中で活用してきたからです。
つまり、ヨガを実践するとは、哲学の理解と日常生活での体験で活かすこと、この両方が必要になるのです。
その為には、先ずは行動を起こして、様々なことを体験していくことが、絶対条件となるのです。
本当のヨガは、社会から隔絶された中にあるのではなく、人間社会の中にこそあるのです。
● 身体は体験する為の道具
ヨガ哲学では、身体の仕組みについて、2つのカテゴリーに別けて解説しています。
それが、サンスクリット語で、カルマインドリア(行動器官)とギャーナインドリア(知覚器官)です。
● カルマインドリア(行動器官)とは、次の5つの器官を表します。
・発声器官 (ヴァーク)
・手 (パーニ)
・足 (パーダ)
・排泄器官 (バーユ)
・生殖器官 (ウパスタ)
● ギャーナインドリア(知覚器官)とは、次の5つの器官です。
・聴覚器官 (カルナ)
・触覚器官 (トヴァチャー)
・視覚器官 (チャクシュ)
・味覚器官 (ジフヴァー)
・嗅覚器官 (ナーシカー)
つまり体験するには、カルマインドリア(行動器官)が必要であり、それを理解するにはギャーナインドリア(知覚器官)が無くてはなりません。
そして、我々は身体を持つことによって、この世の中を体験をして、理解を深めていくことが人生の究極的な目標なのです。
そして、人生で問題が起きるのは、正しく肉体を使うことによって、体験を広め知恵を得ていない時です。
その意味では、自分の肉体を常に、ベストコンディションにする努力を怠っていけません。
その具体的方法として、ヨガではアーサナが準備されているのです。
そして、体験値を知恵へと昇華する為に、ヨガ哲学が用意されているのです。
これからも、アーサナとヨガ哲学を上手に使いこなすことによって、より良い人生を歩みたいものですね!!
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開催日 :4月14日(土)
時間 :9:30~12:30
料金 :アシュタンガヨガレッドクラス 500円
料金 :ヨガ総合座学クラス 500円
定員 :20名
会場 :東京湾岸(東京都江東区豊洲周辺)お申し込み受付後に会場詳細をお知らせいたします。
持ち物 :ヨガマット・ヨガウェア・筆記用具
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