目次
第五条 「練習は量より質を優先しろ」
○小さい積み重ねが大きな変化を生む
日常生活の中で、ヨガの練習時間をどれだけ作ることができるかは、人によって違うと思います。
毎日の積み重ねこそが、本当に大きな変化を生みだし、自分に大きな力を与えてくれるということです。
自分の「こころ」と「からだ」は、毎日様々なストレスにさらされ続けています。仕事での人間関係や業務の忙しさに追われたり、また 食品には様々な食品添加物などが含まれていたりします。
ヨガのアーサナは、心身共にそうしたものを排出させる素晴らしい効果があります。
ですから、日々蓄積されるそうしたストレスを、毎日ヨガを練習することで、その日の内に解消させていくことは、心身の健康を保つ上で大きな効果を発揮することができます。
しかし、毎日練習をしないで、後で何とかしようとしても、結局その方が解消することが大変で、結果的に健康を損ねてしまうことが多いのです。
また、ハンドスタンドのような高度なポーズができるようになるのも、結局のところ毎日の地味な練習の先に約束されるものなのです。
○「こころ」と「からだ」に向き合う
よく練習する時間がとれないと言い訳をする人がいますが、そうした人の多くが、ヨガの練習は30分とかそれ以上しないとダメと、自らがハードルを上げてしまい、それを理由に辞めてしまうパターンが多いのです。
その解決方法としては、練習に対する意識のハードルを下げるということです。別にヨガインストラクターのように、美しいポーズをとる必要は、全く無いのです。
最も大切なのは、1日の中で自分の「こころ」と「からだ」に向き会う時間を作るという意識に切り替えることです。
毎日を忙しく過ごしている現代人は、朝起きてから、通勤電車にゆられ、出社して仕事をして、帰宅して寝るまで、ずっと意識は外に向いたままです。
自分の「こころ」と「からだ」がどんな状態か、1日の中でどれだけ意識するでしょうか。
ほとんどの人は、全く意識することなく、目先のことに追われて1日が終わります。
そんなとき、ヨガのポーズをとることで、自然と自分の「からだ」に向き合うことができ、深く呼吸をすることで「こころ」と向き合うことができるのです。
その事に対してわずかでも、1日の内で時間を取ることで、驚くほど自分の「こころ」と「からだ」を感じる習慣ができ、その状況に対応できるようになります。
それがヨガをすることの本当の醍醐味であり、ポーズができることなどは些細な事でしかありません。
○一所懸命やる大切さ
せっかくヨガの練習をして「こころ」と「からだ」を感じる楽しみが得られるにもかかわらず、そこに意識が行かずに、身体か固くてできないとか、中々上達できないと愚痴る人を見かけます。
そうような人達に贈る言葉として、
「何事も一所懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る」
ということわざがあります。
これはヨガに限らず、仕事でも日常生活でも、同じ事が当てはまると思います。
例えば、ヨガの基本的アーサナといわれる「太陽礼拝」にしても、足の位置、手の位置、身体を動かす速さ、呼吸の速度と深さなど、様々な要素を組み合わせると無限に広がります。
そうした変化に、身体と心がどのように変化するかだけでも、興味は尽きないものとなり、愚痴や言い訳を言う余裕はありません。
そのような状態は、正しく知恵の宝庫となります。
しかし、愚痴や言い訳を言う余裕のあるような いい加減な練習では、何も得ることができません。
ですから、ヨガの練習は、時間の長さではなく集中度を高めることに意識を置き、言葉通り一所懸命やると、得るものは大きいということです。
Youtubeサイトにてクラス映像「ヨガを続ける7つのコツ」をご覧いただけます。
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