ヨガの練習と怪我 ~精神編~


皆さんは、身体や怪我に対する知識があったとしても、気が付くと怪我をしてしまうことはありませんか。

誰でも怪我はしたくないと思っていても、怪我をしてしまいます。

その原因は自分自身のマインドによるものなのです。

○怪しい我に支配されて

怪我という日本語を分解すると、「怪しい」という意味と「我」という意味に分解出来ます。

つまり怪我とは、怪しい我に支配されて起きるものなのです。

ヨガの練習でもっとも大切な心構えは、自己の本質に委ねることです。これを、バクティヨガと言います。

ヨガは、すでに自分の中に居る自己の本質に気づくことを目的としています。

なぜならば、その本質が全てを持つ完全な存在なので、それに繋がることが何よりも大切なのです。

しかし、怪我をする時は、ポーズに執着して上手になりたいと思う怪しい我に自分が支配されているのです。

「何かになりたい!」と思う主体は、自己の本質ではなく、怪しい我なのです。

 
映画「マトリックス」のなかで、主人ネオがモーフィアスから、武道の指導を受けている時、中々上手にならないネオに対して、モーフィアスが次のようにアドバスします。

「早く動こうと考えるな すでに自分は早いと知れ!」

この意味を理解したネオは、あっという間にカンフーの達人へと変化していきます。

つまり、このセリフの意味していることが、自己の本質に通じるキーワードです。

 
映画では、最初にモーフィアスがネオに出会ったと時、このように語りかけます。

 
「君は君の心の囚人だ」

 

○自分の束縛からの解放

我々は、日常生活で自分が創りだした束縛に縛られて、人生を過ごしているのです。

ヨガの練習は、そうした束縛からの解放です。

もし、ヨガの練習において、安全に楽しく、そしてもっとも効率よく上達することを望むなら、怪しい我の囚われから自己を解放させることです。

そして、そのことに気づくと、毎日のヨガの練習が、自分が日常生活の囚われから解放された、最も上質な時間へと変化していくことてしょう。

ヨガでは指導者選びが、最も大切であると言われています。

 
サンスクリット語で、指導者のことを「グル」と言います。明かりを灯す人という意味です。

 
つまり、「グル」とは本質的な自己に繋がる道筋を、練習生にに対して明らかにしてくれる人ということになります。

 
ヨガを練習する上で、もっとも大切な要素は、自分の心の囚われから、自分自身を解き放ってくれる指導者を選ぶことでもあります。

 

Youtubeサイトにてクラス映像「ヨガの練習と怪我」をご覧いただけます。


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この記事の著者

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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