アーサナと瞑想の関係について


今、多くの方が日本各地のヨガスタジオで、アーサナを練習していますが、そもそも何の為に練習しているのでしょうか。

ダイエットやストレス解消、そして健康増進などが思い浮かぶかもしれません。

しかし、紀元前から存在するヨガの歴史を見ると、アーサナはより深い瞑想を実践する為の手段なのです。

その意味を理解すると、毎日のアーサナの練習にも変化があり、自分とヨガの関わり方も変化します。

それには、アーサナと瞑想の関係について、理解する必要があります。

 

ヨーガ・スートラから見るアーサナの役割

ヨガの根本経典として、ヨガを実践する上で大変重要な聖典「ヨーガ・スートラ」では、アーサナを八支則の一つとして説明しています。

その内容は、以下の4つ章で構成されています。

 
第一章 「三昧の章」(Samadhi pada サマディパダ)
 ヨーガの定義とその目的である三昧(サマーディ)の解説。

第二章 「実践の章」(Sadhana pada サーダナ・パダ)
 ヨーガ実践の根拠と方法の解説。

第三章 「超自然力の章」(Vibhuti pada ヴィブーティ・パダ)
 ヨーガ実践によって得る超自然力の解説。

第四章「独存の章」 (Kaivalya pada カイヴァリヤ・パダ)
 ヨーガ実践により実現される完成の境地(独存)への過程の解説。

 
その中で、アーサナが説明されているのが、第二章 「実践の章」(Sadhana pada サーダナ・パダ)の46節から48節にしか説明されていません。

現代社会でヨガと言えばアーサナが殆どですが、ヨガの根本経典のヨーガ・スートラでは、ほんの少ししか説明されていません。

しかし、少ないからと言って、アーサナが重要でないこととは異なります。

その為にも、アーサナの本質をしっかり理解する必要があります。

 
ヨーガ・スートラで、アーサナはどのように説明されているかと言うと、以下の内容となります。

座法(アーサナ)は、安定した快適なものでなければならない。

緊張を緩め、心を無辺なるものへ合一(アナンタサマーパッティ)させることによってアーサナは熟達する。

そのとき行者は、もはや相対的状況(ドウヴァンドウヴァ)によって悩まされることはない。

アーサナは自分を導く小さな灯火

この意味するところは、とても深くアーサナという身体の修練を通じて、最終的には相対的世界から脱却すると言っているのです。

相対的世界とは、ヨガ哲学がこの世をマーヤ(幻)と定義している世界のことです。

つまり、単純な肉体的なことではなく、精神的世界観をアーサナによって、完全に変えてしまうことが目的です。

なぜ、そのようなことになるのかと言うと、今我々の生きている時代は、「カリユガ期」という時代だからです。

ヨガの経典でこの時代は、欲望によって人類は、自分の本質を見失い、争いの絶えない時代であると説かれています。

その為に、人々から真理が見失われ、無知が我々の心を支配して、心は闇に覆われています。

この様な暗闇の時代だからこそ、唯一自分を導いてくれるものが、自分の身体なのです。

その為、ハタ・ヨガと言って、身体を使ったアーサナによって、相対的世界という暗闇から、自分を助け出す必要性があるのです。

16世紀に書かれたハタ・ヨガの経典「ハタヨガ・プラディーピカー」のプラディーピカーとは、「小さな灯火・ランプ」という意味です。

このように困難な時代だからこそ、自分の身体は、自己の最良のガイドブックとなるのです。

それゆえに、日々の雑事や仕事や人間関係に忙殺されて一日が終わってしまうのではなく、先ずはアーサナを実践して、自分自身の身体と向き合うことが、自分を助ける最良の方法となるのです。

 
● ● お知らせ ● ●

8/18 開催 :IYC表参道・ユキオWS

8月18日(土曜日)14時~
IYC表参道スタジオでユキオ先生のワークショップが開催されます。

テーマ「マインドフルネス瞑想とアシュタンガヨガ」

 
IYC表参道スタジオへの参加について詳しくは、こちらをご覧ください。
↓ ↓ ↓
IYC表参道

 

7月4日にNHKの探検バクモンで、ヨガの特集がありました。

IYC表参道スタジオで取材が行われ、ケン・ハラクマさんがヨガについて解説しておりました。

「ヨガのアーサナは、その結果が大切ではなく、そこに至る過程が大切」と言われていました。

また、ヨガの目的は瞑想であるということが、この番組の趣旨でもありました。

 

 
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この記事の著者

ユキオ

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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