学校教育とヨガ的思考の大切さ


私は現在、ヨガスタジオからの依頼で、全米ヨガアライアンス200TTのヨガ哲学クラスを担当し教えています。教えることはいいのですが、ペーパー試験の問題作成を依頼されて、しばし悩むことがあります。

つまり、ヨガ哲学を身につけることと、ペーパー試験で回答することに因果関係はないので、どのような問題を出したらいいか考え込んでしまいます。

 

○ 学校教育によって思考停止してしまう矛盾

学校では、無くてはならないものが試験です。試験によって成績が決まり、試験によって学校が決まり、試験によって就職がきまり、まるで試験によって人生が決められているかのようです。

しかし、人間の人生は試験によって決まるほど単純ではなく、もっと奥深いものです。

試験で優秀な成績を残せた人が、納得のいく人生を送れるかというと、そうとは限りません。

一般的には、試験勉強をして優秀な結果を残せた人、頭がいい人が評価されていますが、ヨガ的観点て言うと全くそうではありません。

むしろ学校教育によって多くの人が、思考停止状態に陥り、人生の大切なモノを見失っる場合が多いのです。

学校教育の試験は、簡単に言うと予め決められた回答通り答える訓練であり、単なる記憶力のテストに過ぎません。

そして、人より多くのことを身につけることが、他人より秀でる大きなポイントとなる為、必死に暗記しようとします。

そうした状態になると、人は知識やお金を集めることが一番大切なことであると考え、生涯をかけてそれを集めようします。

そしてその結果大半の人は、傲慢になり、協調性を失い孤独になっていきます。

ここで最も大切なことは、いくら知識やお金を集めたとしても、自分という存在を理解することに一切役立たないということです。

自分を本当に理解するのは、自分は自分について何も理解していない、無知な存在であることを認識して、謙虚に生きる姿勢が大切なのです。

そして、その観点で言うとヨガ哲学は、大切な自分自身を理解する道具として、非常役に立つものであります。

 

○ ありのままを観ることの大切さ

ヨガ哲学は、サンスクリット語で「ダルシャナ」といい、意味は「真実をありのまま観る」ということです。

つまり、ヨガ哲学の本質は、知識を溜め込むことではなく、ありのままの本質を観る目を養うことなのです。

因みに、私の主宰するスダルシャナヨガの「スダルシャナ」とは、「より良く真実をありのまま観る」という意味です。

 
全米ヨガアライアンス200TTに参加する生徒さんと話をすると、その大半の人が学校教育によって思考停止状態になっていることに気付かされます。

例えば、私がクラスで「なぜオームと唱えるのですか」や、「なぜ三回シャンティと唱えるのですか」、「なぜ欲望が悪いのですか」と聞くと、ほとんど回答が返ってきません。

私がなぜそのような質問をするのかと言うと、生徒さんの知識量を確認しているのではありません。

それは、今までにヨガのクラスで、そうした事柄に疑問を感じたり、「なぜそうなのか?」と考えているかを確認しているのです。

そして、大半の参加者の方々が、今まで先生からそのようにすることを教わったので、そのようにしているだけで、「なぜそうなのか」疑問を持つことさえないのです。

それこそが、完全に思考停止状態に陥っている証拠なのです。

つまり、我々は思っている以上に思考停止状態で、善悪の判断も含めて、教えられたことをそのまま鵜呑みにして、生きているのです。

 
今まで生きてきた社会的環境や様々な人間関係の中で、自分の中で固定した価値観や偏見が、自分の中に無意識に構築され、それによって全ての物事を好きか嫌いかで判断しています。

こうした思考回路で、私達は毎日意識的に考えて生きているようで、実際は無意識に思考停止状態で、毎日過ごしているのです。

このような状態では、生涯にわたって自分が創りだしたカルマに支配され、自己束縛が解かれることなく、一生が終わることとなるでしょう。

では、その状態から抜け出るにはどうしたら良いのでしょうか。

 
それは、自分の固定したものの見方や誤ったものの見方を改めて、自分の目の前に広がる世界を、ありのまま観ることが大切なのです。

そして、ありのままの真実の世界を、観る目を養うのが、ヨガ哲学なのです。


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この記事の著者

ユキオ

ユキオスダルシュナヨガ主宰

ヨガ歴20年、ヨガ指導歴13年。日本で最も有名なアシュタンガヨガスタジオIYCほか、国内著名ヨガスタジオ、スポーツジムにて指導経験を積む。取得した指導者養成資格多数。近年は、ヨガ哲学をテーマにワークショップを数多く開催する一方、ティーチャートレーニングにて後進ヨガインストラクターの育成にも力を注ぐ。

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